理念
障害者とその理解者が協働し、高齢者・障害者・一般市民が共生し地域に貢献できる事業を創出することで、障害者が誇りを持ち社会に参画できる機会の増進を図り、誰もが生き生きと、安心して暮らせる地域社会づくりに寄与する
概要
法人名称 特定非営利活動法人ひやしんす
事業所名称 就労継続支援B型事業所「ほっとステーションぽてと」
就労継続支援B型事業所 「Jobステーションぽてと」
共同生活援助 「さくらホーム」
指定相談支援事業所 「地域コーディネートセンターぽてと」
居宅介護・重度訪問介護・移動支援 「ヴィータさくら」
訪問看護ステーション「ひなた」
地域活動支援センター「ゆるっとぷらっと」
理事長 藤本 伸一
施設長 安福ひとみ
法人所在地 〒651-1201 神戸市北区山田町上谷上古々山29-221カワイケ駅前ビル3F
TEL/FAX 078-581-3796(みなくつろぐ)
E-mail hiyashinsu001@yahoo.co.jp
歴史,沿革
2003.04 セルフヘルプグループひやしんす誕生
2005.07 特定非営利活動法人(NPO法人)として認可
2005.08 障害者の働く場喫茶「Caféぽてと」を開設
2006.04 小規模作業所「Caféぽてと」
2007.01 弁当作り「ランチ工房」開設
2007.04 地域交流「かたらい喫茶ぽてと」
2008.04 「地域活動支援センターぽてと」に移行
2009.04 焼き菓子づくり「スイーツ工房」開設
2009.06 就労継続支援B型事業所「ほっとステーションぽてと」に移行
2009.08 「Caféぽてと」が現在の場所に移転
2011.08 大池さくらホーム開設
2012.08 「ランチ工房」が店舗独立移転
2012.09 有野さくらホーム開設
2012.12 唐櫃さくらホーム開設
2013.01 「スイーツ工房」が店舗独立移転
2013.06 唐櫃さくらホーム3階開設
2013.08 Jobステーションぽてと開設
2014.08 多機能事業所 Jobステーションぽてと開設
2014.10特定相談支援事業所 地域コーディネートセンターぽてと開設
2015.05居宅介護・移動支援「ヴィータさくら」開設
2016.02「東古々山ホーム」開設
2017.06「Caféぽてと」アミービルに移転
2018.11「Caféはあと」開設
2021.02「ひなた訪問看護ステーション」開設
2021.09真星病院「売店まほたん」開設
2025.04地域活動支援センター「ゆるっとぷらっと」開設
理事長挨拶
本年7月に、特定非営利活動ひやしんすは設立20周年を迎えました。まず初めに、これまで支えてくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。利用者の皆様、支援者の皆様、地域の皆様、そして共に歩んでくださった職員及び多くの方々の存在があったからこそ、ここまで歩んでこられたと思っております。
思い返せば20年前、「Caféぽてと」を作りにあたり、安福先生より“作るのを手伝って“と連絡がありました。私は、ぽてとオープンから遡ること22年前、プールで頸椎損傷になり、訓練と学校の為に、当時、神戸市にありました「兵庫県立のじぎく療育センター」に入院しました。その時に私の担当となったのが、4月に新任の作業療法士として就職したばかりの安福先生でした。私は中学校3年生の思春期ということもありたまに反抗し、一生懸命だった先生を泣かしたことが懐かしい思い出です。
Caféぽてとオープン当初は1日のお客様が1~2名と少なく大変な時期もありました。「今日はお客様来ないね“ 練習で”メニューの中から今までに作ったことのない昼ごはんを作って」と練習ばかりしていました。少し焦げた高菜ピラフや卵がはみ出たサンドイッチなどいろいろありましたが、いつも笑い声が聞こえて和気あいあいとした雰囲気でした。最初の一歩は本当に小さなものでしたが、一つひとつの積み重ねが、今日のひやしんすへと成長することができました。
この20年間、“障害者も地域で担える役割がある” “障害者とその理解者が協働し、共生し地域に貢献できる”を目的に喫茶「Caféぽてと」をオープンしたのが始まりです。そして、「自分らしく生きることができる」を目指し、日々努力を続けてまいりました。作業を通じて、社会とのつながり、新たなチャレンジ、そのすべてが、利用者の皆様の力となり、また私たち職員の励みにもなっています。
20年の節目を迎え、改めて感じることは「人の支えがあるからこそ、歩みを続けられる」ということです。単なる「仕事の場・生活の場」ではなく、「共に成長する場」であり、これからの未来を見据え次の10年、20年、そしてその先へこれまで以上に挑戦し続けます。より良い環境づくり、新たな取り組み、多様性を尊重した支援。これらを実現するためには、皆様の変わらぬご理解とご協力が欠かせません。どうかこれからも、私たちと共に歩んでいただけますようお願い申し上げます。
施設長挨拶
「20周年は私の退職の年です」と10周年記念式典の時に挨拶をしてからもう10年。あっという間だけど長い道のりでした。
大池駅がおしゃれな駅前になり、改札口を出てから10歩でCaféぽてとに入れるなんて想像もしていなかったです。ひやしんすの今があるのは駅前の開発があったからだということを思い返してみると改めて感じます。カワイケビル3階にほっとステーションぽてとを移転して間もなく本格的に駅前の開発が始まり、現在のCaféぽてとの入り口あたりにあった小さなスーツ工房が立ち退きになりました。その立ち退きのおかげで現在のほっとステーションぽてとを作ることが出来たのです。(たくさんの補助をいただきました)それがなかったらCaféぽてとはカワイケビル3階のままで、
きっと今でもそこからお弁当の配達をしていたでしょう。
Jobステーションぽてとも古々山ホームも東古々山ホームもゆるぷらも
出来ていないです。本当にラッキーな大きな転機でした。
この20年の間、こんな転機となる出来事がたくさんありました。
そしてその度に事業が増え、メンバーが増え、そして多様なニーズに応えようと
仕事もそして職員も増えていきました。ほっとステーションから独立したランチ工房は Jobステーションぽてとになり、本当にできるかどうかと不安いっぱいで始めた宅配弁当サービスは、ひやしんすの一番の売りになり、地域の高齢者にとって本当に大事な資源になりました。まほし病院内のcaféコスモス、ひょうごこころの医療センターのCaféはあと、メンバーの希望を叶えるために相談事業所や訪問系サービスも作りました。そんな中でのコロナ禍。増やすばかりでは進めないことや時代の流れに合わせて方向を変えたり、減らすことややめることも前向きな選択だということも学びました。
悲しい別れはいつまでも私の心の中に多くの後悔と一緒に残っています。ひやしんすを一緒に立ち上げた仲間もたくさん見送りました。みんなみんな大切な思い出です。。感謝の気持ちで一杯です。
ひやしんすは現在7事業所と88名のメンバーと46名の職員になり、大池の地に大きな根を張りました。もう簡単には抜けないです。この木はどこまで太く大きくなっていくのか、どんな実がなるのかワクワクします。私は、これからの法人の未来を若い皆さんにつないでいくのが役割だと思っています。高齢化社会の担い手になるメンバーの皆さん、それを支える職員の皆さん、よろしくお願いします。私に介護が必要になったら優しい笑顔で話しかけてくださいね。
最後になりましたが、いつも応援をしてくださっている関係機関のみなさん、地域の皆さん、私の素敵な仲間の皆さん、たくさんの応援をありがとうございました。
そしてこれからも末永くよろしくお願いいたします。
誰もが安心して自分らしく暮らせる社会を目指して
年齢や性別、障害の有無、文化の違いに関わらず、地域で生活する誰もが安心して自分らしく生活することができる社会のことをユニバーサル社会といいます。特定非営利活動法人ひやしんすではユニバーサル社会の実現に少しでも貢献できるように地域の方々と協力しながら活動をしてきました。その活動が認められ平成22年に神戸市より神戸ソーシャルベンチャーアワード優秀賞、兵庫県よりひょうごユニバーサル社会づくり賞を受賞しました。これらの受賞に恥じぬよう今後も支え支えられ活動していきたいと思います。
受賞
●平成22年度 ユニバーサル社会づくりひょうご推進会議会長賞 団体部門受賞
メディア掲載情報
2007
4月19日 神戸新聞「毎週土曜に喫茶の会」
2008
4月18日 神戸新聞「障害者ら弁当配達」
2009
10月9日 NHK『きらっと生きる』
10月13日 NHK総合(6時台のニュース)
10月23日 産経新聞「障害者自立へ給与アップ」
2010
12月15日 神戸市「協働と参画のプラットホーム通信」第50 号
2010 KOBE E-TIPS 第29号SUMMER「第16回 まちと企業のいい関係」
9月9日 神戸新聞 夕刊「プロ直伝の洋菓子人気」
12月4日 『未来ビジョン~元気出せ!!ニッポン~』22:30-23:00、BS11全国放送 テーマ:「新しい障害者支援~障害者を納税者にできる日本」
2011
1月7日掲載 読売新聞 新年号 特集「絆」これからの緑⑥
障害者社会に活力広報テレビ番組「好き!神戸」3月19日放送「まちを元気にするビジネス-大池・住吉台の取り組み」http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/media/movie/suki/2011/201103.html
2012
作業療法ジャーナル46巻2号「地域の声に応える「ほっとステーションぽてと」の取り組み」
ノーマライゼーション32巻第1号
1月1日 毎日新聞 神戸版 夢チャレンジ物語 上
2014
神戸新聞 「神戸市北区・真星病院内 障害者働くCafé開店」